2009年3月9日月曜日

抗がん剤治療⑦白血球1000


抗がん剤治療といっても薬の種類は多く 、副作用はさまざまです。
その前に、癌とひとくくりにいっても種類が多く、乳がんにしろ、肺がんにしろ、胃がんにしろ、大腸癌にしろ、もうそれぞれ違う病気である、と考えた方がいいのです、とは医師の言葉。
かかってみてわかったのですが、それぞれ癌によって治療方法とか予後の取り方とか、どのくらい再発しないでいれば治ったと言えるのかの基準など、まったくばらばらです。 癌の広がりかたとか、成長のしかたも全然違います。


という出だしで書いてみてはいますが、自分が癌になってから仲良くなった癌仲間の人たちと話をしていると、抗がん剤を投与された場合の吐き気と、投与後にやってくる白血球のダウンは程度の差こそあれ、みんなあるようです。
髪の毛が抜けるという副作用はすごく目立つ副作用なので、ほとんどの人が抗がん剤を使うと毛が抜けてしまうというイメージを持っていると思いますが、これは出てこない抗がん剤もあるようです。
わたしと一緒に抗がん剤治療に通っていた年上の友人は大腸癌ですが、彼女は吐き気と闘いながらも最後まで毛がふさふさとしていて、とてもうらやましかったものです。
さて、ところで本題の白血球ですが、これはもうかなり下がりました。
3800~9800くらいという値を示す白血球の数が1000までダウンしました。
白血球が下がると、すくに感染症を起こしたり、体のキズが悪化したり、風邪、病気にかかりやすくなるので、抗がん剤投与のあと、わたしの場合だと10日目くらいに病院にいき、血液検査。
数値が低いと白血球をあげる薬を注射してもらいます。
これは2日か3日おきにしてあげていくのですが、毎回7000円くらいかかるので、ふところが痛いのです。そしてようやく元通りの白血球?というところで次の抗がん剤、と進んでいきます。
予断ですが、このころの私の治療費はつきに8万ほどもかかっていまして、この高額の治療費のために癌治療がなかなかできない人々も多いのです。なんとかならないものでしょうか。
癌は国民病というか、誰でもがかかる普通にして多い病気なのですから。
わたしの場合は、がん保険さんありがとう、というかんじでした。
かけていなかったらとても対処できなかったでしょう。
前にも書いたのですが、わたしの白血球の数はどうも人より少なく、今も検査で数値を見ると平常時で3800くらい。最低のラインです。
ところがこれは自分の勝手な解釈ですが、わたしはこの人より普段から少ない白血球のおかげで、抗がん剤治療の最中でも白血球が落ちてしまったからといって体調を崩すことが少なかったように思うんです。
医師は、この数値ではお年寄りならたいへんなことになっていますよ、とよく言っていました。
看護師さんも、マスクしてきてください。病院はもっとも細菌がうようよいる場所なんですから。
本当にたいへんな病気を抱え込むとたいへん!
とアドバイスしてくれました。
最初はマスクをして病院に入っていたのですが、病院という場所は病気で体が弱っている人々が体力を消耗しないように空調で温度が高めに設定されているのです。たぶん27、28度くらいだと思います。
なので暑いのです。マスクでむれるのです。
鼻が低いのにメガネをかけているので、曇るのです。
自分の呼気でまったくなにも見えなくなるのです。
それが嫌でやめてしまいました。
うがいを後ですればいいんじゃない?という考え、病院を出たらすぐに手を洗えばいいんじゃない?
と思っていました。
たぶん普段9000くらいもある人が1000まで落ち込んだら一大事なんです。
でもわたしは3800くらいから1000ですから四分の一なんですよね。
きっと普段から低い白血球ながら自己防衛している体なので、ことなきを得たのだと思っています。
そんなわけで抗がん剤治療の回数が重なり、先生も徐々にわたしの普段の白血球になれてきて、
最後のほうは2000くらいでも白血球をあげる薬を使わなくなりました。
もうけたもうけた、と思ったものです。

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