2009年2月16日月曜日

にゅんがん手術後のリハビリで腕を動かす練習をする


 乳がんの手術が終わった翌日からリハビリが始まりました。
早い時期から腕をあげたり回したりするリハビリをしないと、家事すらできないように固まってしまうから、なのだそうです。
 病院での目標は退院までにちゃんと左腕が真上まであがり動かせるようになること。
これがね、けっこうたいへんでした。
1日1回、リハビリ室でメニューをこなしながら練習するほかに、病室で自分で最低日に2回は決められた運動をしながら回復させようとしたのでした。
 なにがたいへんって、痛いのです。
 自分の腕とは思えないくらい腕は上がらず、上げようとするとすっごく痛いのです。
どんな痛さか・・・・そう、プロレス技で体を固められたときみたいなかんじ。曲がらないはずの関節を曲げられているかんじ、です。
 
わたしの病院はどちらかというとスパルタ方式でした。
リハビリの先生はとても優しく、気持ちのよいマッサージを入れながらやさしく教えてくれるのですが、看護師さんたちが熱血で、患者さん思いで、早く患者さんが自分で動かせるようにと、病室にきてはすっごい痛いマッサージをして帰ったり、いきなり腕を上にあげられたり・・・・
そのときは恨みました。
自分でもやってんだよ!
やっていても少し時間がたつとまた硬くなってあがらないんだよ。
どうしてそう無理にいろいろやるんだよ!!
っとぷんぷんでした。
ですが、退院するときにはほとんど自分で動かせるようになっていて、仕事復帰も早かったことを考えると、感謝しています、今は。
実は職場の人が、友人がね乳がんで入院して退院したの・・・と話してくれました。
その友人さんの病院ではスパルタリハビリはなく、っていうかほとんどリハビリの時間はなかったようです。彼女は退院してすでに2か月たつのにまったく腕が上がらない、と困っているそうなのです。
そうか、看護師さんたちを鬼!っとかって陰で言っていたけれど、
わたしのためにはとてもよい対処方法だったんだね、と思うようになりました。
それでも退院してからも毎日ちゃんと体操をしないと動かなくなります。
乳房と脇の下リンパ節をとったせいで、体の筋肉と骨のバランスがくずれ、胸と腕と背中の筋肉がうまく連動しない、という感じです。
でも、みんなが不安に思うこのリハビリと回復へのおそい歩みですが、必ず自分から動かすようにしていると、動くようになります。
私も入院中は、本当に動くようになるんだろうか、こんなに痛いのに、とか
ちょっと10分も動かさないと動かなくなるなんて、気持ちがおちこむなぁ・・・・
と、毎日不安でした。
でも今はちゃんと家事も普通にできるし、庭樹を切ったり、年末の大掃除をしたり、
力仕事だってバンザイ!だって、腕を振り回してのダンスだってできます。
人間は強い。
人間の生命力やリカバリー力はすごいです。
今不安の渦中にいる人は、絶対に今のこの状態がずっと続くわけではない!と
信じてくださいね。

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