2009年2月19日木曜日

浮腫に気をつけて!って言われたけれど・・・



リンパ節も取り除く手術を受けたので、私はリハビリのときから

「左の腕を筋肉痛がくるほど使ったり、カバンを左腕にかけたり特に重いものを持ったり、鍼灸治療を受けたり、けがしたりしないように気を付けてくださいね。リンパ節というのは体の関所的な役割をします。リンパ節がない人はケガなどで体にできる異物をコしてくれるフィルターがないようなものなので、腕に浮腫が出るなどする人がいるんです。軽い浮腫のばあいには、マッサージや用具を使った処置ができますが、倍にも膨れてしまったときには元通りにもどすことができないので注意が必要なんです」

と作業療法の先生に言われていました。

左腕は蚊にたくさん刺されたり、指先のササクレでも浮腫を起こす人がいるそうです。肌があれる次期にはゴム手袋をしてあれないように注意してください。 包丁で手を切らないようにしてください。リュックや左の肩から思いショルダーバッグをかけることもやめてください、などなど注意は多岐におよびました。

浮腫がどんなものかまったく知らない状態で日々いろいろ言われたので、わたしはだんだんと不安が大きくなっていきました。

注意散漫で手を切ることなんか年がら年じゅうです。うちに帰ればまだ子猫状態の、しかも甘えては噛んだりひっかいたりする猫がいます。犬も子犬のときにもと飼い主に虐待を受けてとっさに人をかむことがありました。

わたしは自分のうちに帰って生活できるんだろうか・・・・・・・・

考えるほどに心配ごとが増えていきました。

うんとひどい浮腫の場合には、元通りの腕の太さに戻らない、というのも不安材料です。

とはいえ、腹をくくって生きているしかないわけで、とりあえずできる注意からしていくか、と思うよりしょうがなかったのでした。


わたしがさっそくやった注意は、まずお気に入りのリュック型のバッグを使わないことでした。

料理は得意で早いのですが、よく手を切るので、おそくてもいい、ゆっくり正確に切ろうと心しました。

東京の郊外で蚊なんてわんわんいる地域に住まいがあるので、虫よけスピレーや虫よけのパッチ、長そでを切るなど気をつけました。長そではひどく日焼けするのもいけないと言われていたので、その日焼け対策にもよかったです。

爪をかんだり、荒れてささくれだった指先の皮をすぐにぴっとひっぱってとってしまい、炎症させることが多かったので、もう指先は絶対に触らない!みたいに決心しました。

重い荷物は夫や子供たち、ひとに頼んで持ってもらうようにしました。

バッグはウエストで止められる大きなサイズのものを購入しました。


主婦で子育てをしている途中の女性は髪ふりみだして日々家事をこなしたり、生活労働をしているもの。人に頼まないと重い荷物がもてないとか、暑い夏に日焼けもダメ、蚊もダメ、家事での小さなけがモダメというのはすごいストレスです。

いちいち考えていては、仕事に時間がかかるし、いままで誰よりもちゃっちゃと動いていたのが、できないのですから。

食事やお弁当を作り始める時間を前より早くしたり、時間にうんと余裕をもって動かないといけないこと自体がストレスでした。



でも3,4か月たったころでしょうか。

浮腫は起こす人と起こしにくい人がいて、起こしにくい人はけっこういろんなけがをしたりしても大丈夫みたいだ、と同じ病気の人に聞いて知りました。

わたしはどっちのタイプ?というのが気になるところでした。

そこでまずは1年間、慎重に生活しよう、と考えました。

1年間というのは、春夏秋冬あり、年間の行事も経験でき、月々に変わる仕事の流れもわかります。

で、1年たってこれは私にはよくない。これをやると少しむくむ。これは大丈夫。

などなどわかったら、もうあまり医師や作業療法士さんがいっていたような細かい注意は横に置こうと思いました。

日々の生活に過度の用心深さは邪魔ですから。


まず1年かけて自分の生活サイクルにそって自分を観察する。

われながらいい手だったなと思います。


今わたしは蚊にたくさん刺されるとちょっとむくみます。

包丁でざっくり切るなど大きいけがをするとむくみます。

しかし、けがした場所をていねいに消毒し、マッサージを頻繁にすることで解消できることも知りました。

重い荷物はずっとでなければ大丈夫みたいです。

日焼けもある程度なら大丈夫。


時間をかけて自分を知ることで自分のおっちょこちょいぶりが改めて分かったり、

こういうときに自分はけがする、などステレオタイプがわかり、メリットもありました。



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